「幸せ」を受け入れることは「傷つくこと」を許可すること
私は何をするにも
「こういう言い方をしたら、
こう思われるんじゃないか」
「辛い人がこの内容を見たら、
余計悲しくなるのではないか」
そんなことばかり考えながら
26年間、生きてきました。
今も
大切な人と結婚をしたという
めでたい記事のはずなのに、
自分の思いを素直に書き出したら
「〜〜な人や、〜〜な人に、
〜〜と思われるのではないか」と
ブログを書く手が何度も止まりました。
(本当にSNS向いてないな、と思う日々です。)
でも、今日だけは
誰かのために言葉を選ぶのではなく
自分から湧き出てくる言葉で
今の気持ちを書き記しておきます。
✱✱✱
誰かのために生きている私が
自分のために生きようとしている彼に
会いたいと思ったのは、今思えば
「こんな自分を変えたい」と
思ったからかもしれません。
なんかもう色々大変だった
私の婚約破棄騒動に関しては
こちらの記事を読んで貰えればと思います。
(底抜けに不幸な話をポップに語ってみました。)
控えめに言って、自分で不幸を
引き寄せてるとしか思えないレベルで
大概の不幸は経験したと思います。
「幸せ」は長続きしないものだと
思い知らされてきました。
「幸せ」はとても儚いものだと
見せつけられてきました。
はっきり言って自分の人生にウンザリしてました。
「なんでこんなに辛い目に合わなきゃいけないの」と
悲劇のヒロインになっていました。
そんな状態が続くものですから
幸せな状況を素直に喜べなくなっていたんです。
「どうせ終わりがくる」
そう思っておけば
終わりが来た時に「ほら、やっぱりね」と
自分を納得させることができます。
自分が傷つかないように
すでにボロボロの心を防御する術に
磨きがかかっていました。
ここまで来ると
「不幸」に魅入られてたとさえ思います。
「不幸な状態」の方が失うものがなく
むしろ幸せなのではないかと。
自分でも気づかないうちに
「不幸」に成りうる要素を見つけては
そればかり見て、そうなるように
自ら仕向けてたのかもしれません。
ただですね。
彼と付き合ってからというもの
「幸せの終わり」がやってこないんです。
もちろん
出会ってすぐに付き合ったこともあって
最初は価値観の違いから、喧嘩もあり
「幸せの終わり」がチラ見えした時もありました。
でも、彼は
私がどれだけ「小さい不幸」を見つけて
慌てふためいても、笑いながら
「大丈夫だよ、まさみだから」
「俺がいるから大丈夫」と
「不幸」を遠ざけてしまいます。
そう言われると私は決まって
鳩が豆鉄砲を食らったような顔になりながら
「え?・・・そうなの?」と思うようになります。
もしかしたら、彼が
「不幸を見つけても、見つめすぎないよう」
教えてくれていたのかもしれませんね。
人は
見たいものを
見ることができる
そんな生き物です。
私はこの四半世紀
「不幸」が身近にありすぎて
「不幸」に育つであろう「種」を見つけることが
得意になってしまったのかもしれません。
(もしくは「不幸」がないと「幸せ」を感じることが
できなくなっていたのかもしれません。)
彼は
「幸せ」を見つけることが、とても得意です。
私と一緒にいる時には
まるで子供のように
たくさんの「幸せ」を教えてくれます。
・朝日が気持ち良いこと
・海辺を散歩することが楽しいこと
・ペット達が今日も元気に生きていること
他にも数え切れないほど、たくさん伝えてくれます。
それも、毎日、欠かさず。
人が、当たり前と思っていることに
毎日気づき、楽しそうに語ってくれるんです。
「不幸」を見つけることに長けすぎている私に
彼は「幸せ」の見つけ方を
時間をかけて教えてくれました。
そんな彼が
不幸続きで、傷つきすぎて
ビクビクしながら生きていた私にくれた
大切な言葉があります。
「繊細だから、人に寄り添えるし
傷ついたから、真剣に考えられるんだよ。
それがまさみの素敵なところだよ。
それは、才能なんだよ。」
私が自分の欠点だと思っているものまで
彼には「才能」に見えてしまうみたいです。
(参った参った。)
✱✱✱
今日、婚姻届を出し終え
横になりながら休んでいた時
「友人が結婚祝いを渡したいから
駅に来て欲しいって言ってるんだけど
今から行ってきてもいい?」と
彼は家を出ました。
しばらくして帰ってきた彼の手には
108本のバラの花束と
私の好きなところを108個書き溜めた
ヤギの付箋がありました。
「プロポーズらしいことしてなかったから」
「前にこういうの好きって言ってたでしょ?」
過去に「嘘」でズタズタに傷つけられ
「嘘」が許せなくなっていた私でしたが
彼の花を買いに行くための「嘘」だけは
これからも愛していきたいと思います。
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不幸さん、こんにちは。
お元気してますか?
私は相変わらず
「幸せ」が近づく度に、
「幸せ」を失うことが
怖くてたまらなくなります。
貴方にズタズタにされたからですよ。
まったく、いい迷惑です。
でもですね。気づいたんです。
貴方が
私の周りにずっと居てくれたからこそ
私は「幸せ」が当たり前ではないことを
知ることが出来ました。
それは紛れもなく貴方のおかげです。
今までは「幸せ」が失われることばかりに
目を向けてしまっていましたが、これからは
「幸せ」は当たり前のものでは無いからこそ
慈しみ、感謝しながら
そのささやかな温かさを感じ続ける
感性を磨きたいと思います。
貴方とたくさんの時間を過ごしたからこそ
私は人の心に寄り添える人になりました。
私が占い師として
たくさんの人の心を解せたのは
貴方が私に「痛み」を教えてくれたからですね。
彼はそんな私を尊敬してくれているそうです。
貴方がいなかったら
彼の私を尊敬する一部はなかったかと思うと
少し不思議な気持ちです。
過去の「不幸な出来事」が
憎くて仕方ありませんでしたが
貴方のおかげで、彼と出会えたのであれば
Twitterで「おめでとう」と言ってくれた人たちに
会うきっかけが貰えたのであれば
私は貴方に感謝しなくてはいけませんね。
私に「幸せ」を教えてくれて
ありがとうございました。
多分、貴方の存在意義は
「儚いものを慈しむように生きる」ことを
教えてくれるものなのではないでしょうか。
案外
貴方は悪い存在ではなかったんですね。
大変失礼しました。
これからは
貴方に出会った回数を数えるのではなく
「幸せ」に出会った数を数えながら
彼と一緒に生きていきます。
貴方のことを考える機会が減りますが
それは許してくださいね。
あまり、貴方に出会わない方が
きっと幸せではありますが
私が「幸せ」を当たり前と思うようなことがあれば
また目の前に来てもらっても構いませんよ。
その時はまた私に「幸せ」を教えてくださいね。
まさみより
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「まさみのことを
お祝いしたい人もいるんじゃない?
polca、やってみなよ」
また、彼の言葉に背中を押されました。
結婚式はする予定がないのですが
新婚旅行に行ってこようと思っています。
もしよろしければ300円
お財布からご支援いただければ嬉しいです…!
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追伸
こんなにたくさんの方に
「おめでとう」って言ってもらえて
朝から幸せだね、って二人で話していました。
みなさんのおかげで更に幸せです。
本当にありがとうございました。